小さい頃みんななりたかった「職業」特集!

航海士


晴れた日には美しい海も、嵐がくれば地獄のありさま……。それでも、航海士は海や船が好きな人のあこがれの職業です。安全で能率のよい航海のため、航海士の肩には多くの責務がかかっています。

航海士がまず航海前におこなう準備は、予定航路の状況・距離などを調べ、燃料や所用時間をわりだすこと。水や食料、燃料、荷物などを積み込み、出航の手はずを整えるのも大事な仕事です。出入港のときには甲板部員を指揮し、錨のあげおろしや係船作業をおこないます。また、航行中には、最も重要な仕事をしなくてはいけません。それは、肉眼やレーダー・コンパスを駆使して、陸地・島・他船の位置などをチェックし、海図上で船の現在位置を確認していくこと。交代でブリッジの当直にもあたります。計器や舵などに気を配り、気象や潮流の変化に注意をはらい、他船との衝突や座礁を避けて進路をたもつ……。航海中の航海士に休みはありません。休暇は、一定期間乗船したあとでまとめてとることになります。

  航海士になるには、航海部門の海技士免許が必要です。海技士免許には1〜6級まであって、航海、機関、通信、電子通信の4つの部門がありますが、受験する級に応じた乗船履歴が必要です。試験内容は、筆記試験、口述試験、身体検査。甲板部員として働きながら乗船経験を積んで受験するコース、海上技術学校を卒業するコース、水産高校や商船高校を卒業するコース、商船大学や海上技術短大を卒業するコースなどがあります。

航海士は危険を伴う仕事なので、給与は比較的高額です。国内航路か外国航路かで違いますが、1等航海士の給与は、ほぼ月収80万円以上。基本給のほかに、時間外手当や特殊作業手当などがつきますし、船員保険にもはいれます。商船会社やフェリー会社などに勤務し、海上勤務と陸上勤務をかわるがわるおこなうのが一般的ですが、近年では船舶の自動化が進み、少人数で航海できるようになったため、求人自体は全体的に減ってきています。しかし、低コストで大量輸送が可能な船舶は、いつの時代も重要な輸送手段として高い需要を保ちつづけるはず。コンピュータ化によって、この先ますます、高度な技術と知識をもった有能な航海士が求められるようになっています。



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