小さい頃みんななりたかった「職業」特集!

通信士


通信士は、おもに船舶・航空機などの無線局で、無線による電信・電話の操作や無線設備の調整・保守作業をおこなう職業です。平成2年の電波法の改正で、無線通信士に新たな区分が導入され、第1〜3級の「総合無線通信士」、新設された第1〜3級の「海上無線通信士」、以前は「電話級無線通信士」とよばれていた「第4級海上無線通信士」、そして「航空無線通信士」にわけられました。

「総合無線通信士」は、陸・海・空すべての領域で無線設備の操作や監督をすることが可能。ただし、モールス符号による通信の知識が必要で、無線資格のなかでも格段に難易度が高い資格です。第1〜3級にわかれていますが、第1級、第2級取得者であれば、第1級アマチュア無線技士の、第3級取得者であれば第2級アマチュア無線技士の操作もおこなうことができます。

また、「海上無線通信士」の第1〜3級は、人工衛星を利用した海上安全システム「GMDSS」の導入に対応した新しい資格です。このシステムは衛星通信設備・遭難自動通報設備・デジタル選択呼出装置などを備えていて、モールス電信を使わなくても陸上や他船と通信することができます。第1〜3級の海上無線通信士は、ずっと乗船しながら、無線通信や気象情報の受信など、航海の安全のための情報収集をおこなうことになります。また第4級は、漁船の船舶局、漁業用海岸局など陸上での仕事で、モールスを使わない無線電話に対応している資格です。

「航空無線通信士」は、航空局などで無線通信をするために必要な資格であり、パイロットや航空管制官には必須。モールス電信の必要はありませんが、英語が必要です。このように、無線通信士は活躍する場所によって資格が大きくわかれています。

通信士になるには、すべて国家試験が必要です。まず、「総合無線通信士」試験は筆記と実技。筆記は無線工学・英語・法規などの分野であり、実技にはなんとモールス符号による電信の試験があります。合格率は各級ともに5〜6%とのこと。また、「海上無線通信士」の第1〜3級は筆記と実技ですが、第4級海上無線通信士は筆記のみでOKです。「航空無線通信士」の試験は筆記と実技で、筆記は無線工学・英語・法規、実技は電気通信術となります。毎回50%以上が不合格となる難関試験なのですが、「航空無線通信士」になるにはもうひとつ方法があり、認定養成講習を修了するという道もあります。

情報化社会のいま、通信士に対するニーズはより高まってくると予想されます。特に第1級総合無線通信士の需要は高く、海運会社、電気通信会社、海上保安庁などの場で幅広く求められてゆくことでしょう。



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