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船長
船長は、船舶の最高責任者であり、乗客や積荷を安全・確実に目的地まで運ぶ責任があります。船には、外航船(外国と日本もしくは外国間)と内航船(日本国内)の2種類があって、用途からいうと貨物船・客船・タンカー・漁船・フェリーなどに分類されますが、どんな船であろうと、安全な航行にたいする船長の責任には変わりはありません。航海中の船は小さな独立国のようなもので、上下関係や規律は絶対。船長をトップにきびしく統制がとられます。船長は、あらかじめ立てた航海計画にそって船が進んでいるかを確認し、乗組員すべてとコミュニケーションをとり、全員の体と心の状態を見極めることが必要になってきます。それと同時に、逐一報告される船の状態や気象状況を受けて、航路の選択、航海予定の変更など、船長としての判断が絶えず問われるのです。
船長の仕事は、たとえば日本と外国を結ぶ大型コンテナ船の場合ですと、まず朝8時に当直航海士の引きつぎに立ち会って、必要な命令を与えます。気象情報をチェックし、航路状況を把握。船の位置や速度などの記録に目を通し、予定通りの航海ができるよう修正を加えて、目的地の港へ報告。夜の間も安全な航海をするため、当直航海士にさまざまな指示を与えます。狭い航路を進む場合や入港・出港のときには、甲板上で船長自らが指揮をとり、座礁や衝突などの事故が起らないようしなくてはいけません。また、漁労船の場合では、船長の仕事は、船の操縦と漁場の選定が中心になります。どこで魚がとれているかの情報を集め、レーダー、魚群探知機などの計器を使って最も良い漁場を探りだし、真っ先に乗り込む。漁獲高が乗組員全員の収入に直結しているため、仕事は常に全力投球です。もちろん、安全・迅速な操船につとめるのは、いうまでもありません。
船長になるには、船の大きさや航行する区域に応じて、1級〜6級の「海技士」の資格が必要になります。大型の貨物船や客船の船長になるには、商船高専や商船大学などを卒業してから、3級の海技士試験を受けるのが一般的。そのあと海運会社などで航海士として働き、経験を積んで、さらに上級の海技士試験を受験。航海士としてのキャリアと実力が会社に認められて、はじめて船長に任命されます。 漁労船船長の場合は、さらに「小型船舶操縦士」の資格が必要です。経験を積んだあと、自分の船を持って漁労船船長として独立するのが一般的といえるでしょう。 また、船長の年収は、かなりピンキリ。日本の大きな海運会社に雇われ、大型のコンテナ船の船長クラスとなると1200万円前後の報酬が期待できますが、小さな会社の船長ですと、300万〜500万円ほどが相場なのだそうです。
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