小さい頃みんななりたかった「職業」特集!

宇宙飛行士


かつてはSF小説の題材でしかなかった宇宙旅行も、いまや現実のものとなりつつあります。パイロットと研究者という両面をかねそなえる宇宙飛行士。ハイテクノロジーを理解する高い知力と、人間に適さない厳しい環境に耐える強い体力が要求される職業です。スペースシャトルや国際宇宙ステーションの操縦や管理、ロボットアーム操作や船外活動、科学実験、理工学研究、地球および天体の観測などが、現在の宇宙飛行士に課せられる任務。また、将来的には月・惑星の探査もミッションにくわえられるようです。

飛行機のパイロットとは違って、宇宙飛行士になること自体の資格や規定はありませんが、応募するにあたっての条件はあります。日本で宇宙飛行士になるには、日本国籍をもち、自然科学系の大学卒業以上で、なおかつ自然科学系の研究・開発の仕事にたずさわった経験が3年以上あること、英検1級程度の英語力があること、宇宙飛行士としての医学的、心理学的特性をもっていること、などの資質が要求されます。また、NASAの宇宙飛行士になるにはアメリカ国籍が必要です。そのうえでNASAが認めている大学の学士号を取り、科学か技術に関係のある仕事に3年以上従事して、はじめて応募することができます。

宇宙飛行士の需要は、けっして多いとはいえません。しかし、ゆっくりとではありますが、民間レベルでの宇宙ビジネスといったものにも目がむけられてきています。また、アメリカなどの国々を中心に、月面基地建設計画や火星への有人飛行計画なども視野にいれられつつあり、宇宙関連産業はこれからのびてゆく分野でしょう。ただし、宇宙飛行士にはパイオニアという側面だけが大きいという特徴も。知名度があって尊敬はされていても、まだまだ社会的なステータスが確立されているとはいえません。身分的には、日本の宇宙飛行士は宇宙開発事業団の職員、アメリカでは国家公務員であり、給料も日本で月給32〜38万円から、アメリカで年給4万ドルから8万2000ドルと、金銭面では安定した職といえます。

しかし、宇宙での活動は、宇宙酔い、心循環器や筋肉・骨カルシウムへの影響、血液・免疫への影響、またなにより精神心理面への影響など、心身に直接的な変化が起きるので、安全のために解決しなければならない問題がたくさんあります。宇宙飛行士は死と隣りあわせのリスクを背負った冒険家的職業。生半可な気持ちでつく仕事ではないでしょう。



Copyright(c) 2012 小さい頃みんななりたかった「職業」特集! All Rights Reserved.